在宅勤務の悩み
新型コロナ感染が拡大し、昨年の緊急事態宣言が発令されてから
ご夫婦のどちらかが在宅勤務になった方、あるいはご夫婦ともに在宅勤務になった方が多くなりました。
在宅勤務とはいえ、お仕事をしているわけですから
出勤している時と同様にお子様の保育は必要です。
在宅勤務中に下記のような困りごとはありませんか?
- お子様がおやご様のいる部屋に行きたがり、シッターと遊ぼうとしない。
- オンライン会議の間、お子様とシッターの音が気になる。
- 保育の様子が気になり、仕事がはかどらない。
- ワークスペースと保育スペースを分けられない。
お子様はお母さん、お父さんが大好きで、
家にいるのに親から離れなくてはならず
「お仕事だからね」と言い聞かせてもなかなかうまくいきません。
お子様にとって、おやご様がそばにいるのに甘えられない淋しさは
計り知れない悲しい事なのでしょう。
在宅勤務時の悩みを乗り越えよう
では皆さんどのようにして在宅勤務を乗り越えているでしょうか。
この記事では、1才から2才くらいまでのお子様を在宅勤務の際に1日保育する様子を流れに沿ってお話してゆきます。
シッターがどんなことを考えて関わっているのか、お子様の気持ちがどのように変化していくのかをシュミレーションしてみます。
お子様一人一人がみんな違いますので一概に同じように行くことはありませんが、想像の一助になれば幸いです。
在宅勤務中の保育シュミレーション
- 午前中はシッターと公園や児童館などに遊びに行き、体を動かす遊びをする。
- お昼は家でご飯を食べ、ゆっくり絵本を読むなど、お昼寝を誘う遊びをする。
- お昼寝から起きたら自宅の中でシッターとたくさん関わる遊びをする。
こんな感じで1日を組み立ててみます。
シッターは泣いているお子様には「そっと寄り添う」関わり方をすることが多いです。
無理やりおやご様から隔離し、すぐそこにいるおやご様の方に行かないように抱っこして過ごすことはお子様が「シッターさんがくるとママから離される。」と認識してしまうとを知っているからです。
でもお仕事をするために呼んでいるシッターです。
おやご様がお仕事に集中できなければシッターが来た意味はありません。
そこで、最初は思い切ってお外にお連れすると上手くいく場合が多いです。
目を閉じて泣いていても、外の空気が頬にあたるとふと外の景色や植物や鳥など、自然物に興味関心が向いてゆきます。
シッターと無理やり関わらなくても、自分の興味関心のある方に行くことでお子様の気持ちは軽くなり、だんだん体を動かして公園の遊具や児童館の玩具でアクティブな時間を過ごせるようになってゆきます。
人見知りのお子様とのかかわり方と同じようにこの段階でシッターは「そっと寄り添う」ことが大切です。
このようにして、「いつの間にかシッターと一緒に過ごした」時間はとても大切で、次の段階の関わりにつながります。
戸外で過ごすと心身共にエネルギーを使うため、お腹がすいたり、体が疲れたりします。
外出の後は自宅にもどり、おやご様の顔を見て安心すると食欲が出て、お昼ご飯も進むことでしょう。
この時間になるとシッターがそばにいてもおやご様と引き離されない安心感でスムーズにシッターと関わりが持てるようになるため、シッターは積極的に言葉がけをしながら食事の介助をいたします。
「もぐもぐパクン。おいしいね~。」
「♪トマトってかわいい名前だね~上から読んでもトマト、下から読んでもトマト~♪」
と歌や声掛けをして、楽しく笑ったり、褒めたりしながら、お子様が楽しいだけで過ごせるように工夫します。
食事はお子様の五感を刺激するチャンスです。
上手く関わり、食事の時間を使って仲良くなることに集中します。
食後は満腹感と疲れから眠くなる時間です。
上手く入眠できるようシッターがゆっくり優しく、穏やかに関わります。
好きな絵本を読んだり、好きなタオルを握ったり、いつもの儀式を楽しみながらスムーズな入眠を誘います。
お昼寝から起きたとき、ママの顔を思い出し、少し泣いてしまうかもしれません。
でも半日一緒に過ごしたシッターがそばにいることで、午前中よりは短時間でシッターと関わり合うことができると思います。
午後はできるだけコミュニケーションをとる関わりをします。
好きな玩具や好きな歌、手遊び、体を使ってギッタンバッコ。
隠れたり、飛び出たり、
「シッターと遊んで楽しい。もっと遊びたい。また遊びたい。」
そう思っていただけるよう、全力でお子様を遊びを楽しみます。
事務所スタッフも参加します。
さあ、1日の過ごし方をシュミレーションしてみました。
実際にはお子様それぞれの性格、シッターのパーソナリティ、住宅環境、住宅周辺の環境、いつもの生活リズムによって様々な保育が展開されることと思います。
初日に泣いてしまうだけで終わっても、おやご様とシッター、そして私たち事務所のスタッフと
皆でその後の作戦を立てましょう。
どのお子様も楽しく過ごせるように。
おやご様のお仕事がはかどるように。
私たちスタッフ、そしてシッターは全力でおやご様の育児を応援させていただきます。
2021/7/31 吉川 千穂