とにかく真面目。何としても子供を守る姿勢。
幼稚園教諭の資格をお持ちの佐藤さん。
新卒で幼稚園教諭となり、3年間クラス担任として活躍後、子育てをしながら幼児の進学教室の先生を経て、ベビーシッターとなりました。介護の仕事をしてみたいと考えたこともありますが、知人にシッターの仕事を教えてもらったのがきっかけでJBSのシッターになりました。シッター歴19年のベテランです。
佐藤さんは、ベビーシッターの醍醐味はレギュラーにあると考えています。
「レギュラーは子どもと深く長く関わることができるので大好きです。こちらの関わり方で子どもの姿が変わり、それを見て下さっているおやご様の姿も変わることがあります。
子どもだけでなく、ご家族みんなの苦楽を受け止め、その時その時で自分がどう動いたらご家族のためになるかを考えています。」
佐藤さんはシッターのお仕事を休んだことがありません。
健康であることはもちろんですが、責任感が半端なく強いのです。
東日本大震災の日
佐藤さんの責任感の強さ、真面目さは3.11の震災のエピソードが物語っています。
2011年3月11日東日本大震災の日もシッティングをしていました。子どもたちをいつおやご様に引き渡せるかわからないけれど、とにかく子どもを守ることに命を注ぎました。ようやく、子どもたちをおやご様に引き渡し、シッティングが終了した時は自分の責任を全うできた安心感でしばらく体に力が入りませんでした。
翌日もその翌日も、計画停電や電車の間引き運転があり、公共の交通機関を使うことができない中、佐藤さんは自転車をこいでお客様のところに伺いました。
「だって約束ですから。どんなことがあっても約束を破るわけにはいきません。あの子たちを守ることが私の仕事ですから。何としても子どもたちを守らなければ。」
時には体を張ったことも。
これまでたくさんのお客様のレギュラーを担当してきた佐藤さん。男の子の兄弟を担当していた時のことです。
活発な兄弟の学校のお迎えの時、駅前のバスロータリーで兄弟がふざけ合ってしまいました。もしバスが来れば危険な状況です。佐藤さんは大きな声を出しながら、子どもたちを引き離しましたが、子どもの後ろに止まっていたバスが動き出しました。危ない!とっさにバスと子どもの間に入った佐藤さん。子どもたちを突き飛ばし、事故にならずに済んだそうです。
「10年以上前のことです。今はみんないい子。今はこんな子どもはいませんよ。この子たち、今は立派な大人になって素晴らしい仕事をしてますよ。」と笑います。
JBSが大好き。シッターの仕事が大好き。
「こんなに長い間シッターの仕事をしているのは、子どもが好きなのはもちろん、この会社が大好きだからなんです。シッターを大事にしてくれるから。」
佐藤さん、ジムやプールで体つくりに努力しているのを知っていますよ。子どもに負けない体力を維持し、これからもご活躍下さい。
2021/7/14 吉川 千穂